デザインと正反対の言葉が「アート」
デザインが技術ならば、アートは芸術
デザインを誤解しているひとが少なくありません。普通のひとは「色や形の美しさを考える作業」をデザインと捉えています。デザイナーというと、装飾的なことを考える職業だと思われています。でも、これは明らかな誤りです。
デザインは訳すと「設計」になります。設計とは別の言葉で言い換えれば「最適化」のことで、この作業の大半は計算です。たとえば建築の場合には、構造デザインという材料の性質や形を考慮して、地震や風雪に抵抗できる形態を算出する作業があります。外壁の色、窓の形は意匠デザインといいます。
このように考えるとデザインは視覚的なものに限らず、もっと広い範囲に適用できる言葉だといえます。ファイナンシャルプランナーが人生設計をライフデザインというのも理解できます。目的に対して様式を最適化することがデザインなのです。
デザインと正反対の言葉が「アート」です。普通のひとはデザインとアートを兄弟のように近いものと考えていますが、コンセプトは真逆です。アートは設計して作られるものでも最適化されるものでもありません。無駄で独りよがりな性質のものです。
デザインが技術ならば、アートは芸術です。
ブログデザインといえば、本来の目的のために機能を最適化する作業です。不要なものを削り、必要なものをわかりやすく適切に配置する。色や形は機能を最適化するために合理的に決められるものです。
あなたはブログデザインと言いながら、アートを楽しんでいないでしょうか?
( °◡°)