awntan_52のブログ

あんなこと、そんなこと、どうでもいいこと。 気まぐれに書いてます。

我々の想像力が乏しいだけ

実体験至上主義者というのは実は狭い世界で生きている

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多くの人がいう「つまらない」には刺激が足らないというニュアンスが含まれている。面白くないも同様だ。
子供は刺激が不足すると退屈さを訴える。際限なく刺激を求めるのは欲望の働きによるものである。欲望が今の刺激に飽きて次なる刺激を求めているといえるだろう。

五感で受けた刺激を電気信号として処理するのは脳である。どんなリアルな体験も煎じつめれば頭蓋骨に閉じ込められた脳が感受するのは電気信号でしかない。

思考は現実化する、というナポレオンヒルが書いた本があるが、思考による妄想(夢といえるかも知れない)も現実も脳にとっては同じ電気信号による刺激でしかない。永遠に醒めない夢を見ていたら、それは夢だろうか現実だろうか。
人生は何かしらひっきりなしに体験しなければもったいない的な思想を喧伝する人がいるが、頭の中の想像や瞑想でもこれは代替できるのではないか。

実体験至上主義者というのは実は狭い世界で生きているのである。書物で戦国時代のロマンを追体験することもできなければ未来を想起することも貧弱だ。

何を言いたいのかといえば、年末ジャンボ宝くじである。10億で何をしているか想像するときもうそれは(脳にとっては)億万長者になっているのと同じことである。つまり、リアリティに欠けるというのならそれは我々の想像力が乏しいということだろう。

( °◡°)