awntan_52のブログ

あんなこと、そんなこと、どうでもいいこと。 気まぐれに書いてます。

よけいなデザイン

f:id:awntan_52:20160128074957j:plain デザイン(design)の語源は、デ(de:削る)・ザイン(sign:形作る)だ。これはラテン語で私欲を削り落とし本質を磨き上げることを意味する。この語源に則って考えると何かを加えていくという発想は、デザインとは真逆といえる。

最低限のデザインをわかっているか、いないかはすぐに見抜ける。デザインがわかっていない人は、次の2つの誤りを犯すからだ。ひとつは、余計なことをする、もうひとつはパーツだけに注目する誤りだ。

余計なことの代表が写真に変な枠や装飾線や影を付け足す加工だ。写真やイラストは撮った人、描いた人の作品である。勝手にトリミングしたり、縦横の比率を変えたり、画像処理で大幅に色を変えたりすれば、明らかな侵害である。フォントも同様だ。

またパーツだけに注目する人もデザインをわかっていないといえるだろう。たとえば、ブログのヘッダーだけを制作しても不十分だといえる。ヘッダーが変われば、サイドバーも本文の書体もフッターも写真もすべてそれに合わせて変更する必要がある。

服装では時計や靴だけ高級なものをつける一点豪華主義の装いもあるが、あれも格好の良いものではない。服装もデザインもトータルコーディネイト、つまり全体のバランスや印象が大切で、一部分だけに注目して整えても仕方がないのだ。

デザインは不要なものを削り最適なものを選ぶ作業だ。けっして「足して飾る」ことではない。また目につきやすい部分に拘るのではなく、全体のマッチングで評価することが大切である。これらを意識するだけで仕上がりはずいぶん良くなるはずだ。