awntan_52のブログ

あんなこと、そんなこと、どうでもいいこと。 気まぐれに書いてます。

男女の境

基本的に他人の容姿には関心がないけれど、性別がわからないというのは落ち着かない。あの人は男だろうか、女だろうか、と無意識に観察してしまう。性別の不確かさというのは人の関心を引く何かがある。認知不協和。

性別がわかりにくい時期というのがある。生後まもなくから幼児になるまでと、長寿のお年寄りは性別の判断がつきにくい。神仏には性別はないという。観世音菩薩は女性的だが口元に髭が生えている。

赤ちゃんもお年寄りも神仏に近いところにいるから性別が定かではないのかも知れない。古歌に「幼子のしだいしだいに知恵つきて仏に遠くなるぞ悲しき」というものもある。娑婆気の強さが性別を明確にするのか。

たまに見た目では性別がわからない赤ちゃんを褒めなければならない場面にあう。適当に「かわいいですね」と言っておけば良いのだが、性別をはっきりさせたい。こうしたときは「綺麗な顔立ちですね、女の子ですか?」と尋ねる。

本当は地方豪族のような顔立ちから「男の子」と踏んでいる。しかし着ているものが薄桃色だ。万一ということもある。実際は、万一どころか、三分の一くらいの確率で「はい、そうでしゅよ」とママが答える。やばい、やばい。

逆に、男の子を綺麗な顔立ちと前置きして女の子と間違えるのは気まずさはない。ママに「男の子だよね」と言われても「ボクは美男子になるね」と返せばだいたい笑顔になる。ママには豪族が高貴な王子様に見えているのだろう。

( °◡°)