awntan_52のブログ

あんなこと、そんなこと、どうでもいいこと。 気まぐれに書いてます。

他人の記事はうわの空。みんな自分が何を書くかに夢中――。

誰も見ていないブログ論

f:id:awntan_52:20160303115208j:plain 物事はプレイヤーが多くなると観客は減る傾向にある。私が子供の頃はカラオケもたいして普及していなかった。当時は通信カラオケはなく、ソフトは大盤のレーザーディスクで収録曲も有名なヒット曲に限られていた。

カラオケの出始めに歌いはじめた人は、歌に自信のある人で、やはり上手だったし、聞き手も今よりずっと真剣に聞いていたように思う。昔は、素人が他人に自分の声を聞かせることに恥ずかしさもあった。

ところが、カラオケが娯楽としてひろまると、上手いヘタに関係なく誰もが自分が歌うことに夢中になった。他の人が歌っている間は、自分が次に歌う曲を探すのに必死。歌が終われば拍手をするが聞いてはいない。

プレイヤーが増えると観客は希少になる。

これはブログにもいえないか。昔は、文章を書き発信する人は珍しかった。黎明期に書いている人は、何かしらの分野の専門家で情報価値の高いものを発信していた。書き手が少ない分、書いている人はその道の上級者が占めていた。

今では誰もが気軽にブログを開設し記事を投稿する。PCだけでなくスマホからでも容易に自分の体験や思考を投稿できるようになった。このこと自体は悪いことではない。だけど皆がプレイヤーになることでカラオケ同様、観客が少なくなった。

ブログも書き手が増えて読み手が不在になっている。特にアメブロ。毎日、記事を投稿する書き手は多いが、読み手はほとんどいない。カラオケの拍手のように最後に「いいね!」だけ押しているようにも見える。

他人の記事はうわの空。みんな自分が何を書くかに夢中――。

( °◡°)