思わず反応する！ナイショの文章術
相手の力を借りて相手の心のバランスを大きく崩す
いちばん覚えておいてもらいたいことは「これを覚えておいてください」と言っても伝わりません。反対に「今、言ったことはここだけの話ですから忘れてください」と言うと相手の記憶に残ります。
ひとは「忘れてください」と言われると「忘れなければならない何かがあるのか？」と思います。「これ、君のためにはこうだと思う」と伝えると、なぜか反発心がわいて頭の中に入っていきません。
忠告やアドバイスをしたときは、すぐに「ごめん、今の忘れて」と言うと、相手は何だろうと気がかりになります。これが伝える奥義のひとつです。
これは合気道と同じです。わたしたち人間は、他人から押されると動かされないように押し返します。逆に引っ張られると、引っ張り返します。ここで、押されたら押された方向へ引っ張ってみてはどうでしょうか。
相手の行きたい方向へ導いてやると相手の姿勢は崩れます。勢いがあるほど大きく崩せます。物理の作用・反作用と慣性の法則を人間の体に利用したのが合気道、心の動きに 利用したのがコピーライティングです。
自分が望むことはつい押し込もうとしがちです。でも、それでは反発されます。相手の力を借りて相手の心のバランスを大きく崩す。これが「駆け引き」です。人間の心は、バランスを崩したとき、周りの影響を受けやすくなります。
合気道がわからなければ、子供のときに遊んだ手押し相撲（写真）を思い出してみてください。自分がエイッと押した瞬間に引き手でかわされて負けた経験がありませんか。「覚えたくない」と手で押した相手に「忘れて」と手を引きバランスを崩す。この呼吸が、相手を意のままに動かす秘訣なのです。
（ °◡°)
ね！？
