awntan_52のブログ

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徒然草が教えるブログが上手になる人

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徒然草は鎌倉時代末期に吉田兼好が書いたとされる随筆(エッセイ)です。700年前のものですが、現代人のわたしたちが読んでも頷かされる警句が少なくありません。ここでは第150段の現代語訳を紹介します。

第150段のタイトルは「芸能の身につけ方」について。芸能を「ブログ」と読み替えると、どこかのブログ講師の話と何一つ変わらないことがわかります。また、何かをはじめるときに陥りがちな初心者の心理も指摘しています。

芸能の身につけ方│徒然草 第150段

技能や芸能を身につけようとするひとは「上手にできないうちは、なまじっかこういう事をしていると人に知られまい。こっそり学んで十分に習得してから、人前に出るのこそ、たいそう人も感心するだろう」とよく言うようだけれど、こんなふうに言う人が、一芸も習得したためしはない。

まだ未熟なうちから、上手な人たちの中に交わって、馬鹿にされ笑われても恥ずかしいと思わず、平然とその芸を好んで励む人が、生まれつきの才能がなくても中途で止まらず、自分勝手なことをせずに年月を送れば、才能があって励まない人よりは、最終的に上手の位に至り、人徳も備わって世間の人に認められて並ぶ者のない名を得る。

天下に認めれた芸の上手であっても、はじめのうちは才能がないという評判もあり、話にならないほどの欠点もあった。けれども、その人が、その道の決まりを正しく守り、これを重んじて、勝手気ままなことをしなければ、世の規範として、万人の師となることは、どの道でも変わることがないはずである。

★★★

何事も十分に研究してからはじめるよりは、未熟でも上手な人に教えを乞い、いち早くはじめた方が良いと兼好法師は説いています。また、正しい方法で努力を続ければ、才能があって努力を怠るものよりも最終的な到達点は高くなるとも教えています。

実際にブログが上手になっていく人を見ても、この段は的を射ていると思います。

( °◡°)