えっ!それって自慢??
どういう発信が「自慢」になるのだろうか。私はだいたい次の3つが自慢と受け取られるのではないか、と考えている。具体的には①客観的な事実以外の主観的な情報を付け加えた発言 ②不用な場面での発言 ③自分の努力とは無関係な発言、である。
①自己紹介の場で「東京大学を卒業しました」というのは自慢ではない。これは客観的事実に過ぎないからだ。しかしこれが「東京大学を卒業しました。でも、たいしたことはありません―」というと自慢になる。たいしたことがあるか、ないか、は主観的な情報だからだ。
②同じ発言も不用な場面ですれば自慢になる。自己紹介や経歴を伝える場で「東京大学を卒業しました」というのは問題ない。「この本知っている?」という問いには「知っている」と答えれば十分だ。これを「東大の講義で読んだ」という必要はない。
③自分の手柄でないこと、たとえば「長男が東大に受かった」というのも自慢といえるだろう。内容は客観的だが、発言者本人のことではないからだ。これも聞き手に自慢と受け取られる無用な情報だ。
自慢ではなく自虐をする人もいる。誇るか、しいたげるか。どちらも自分の存在を正負に偏らせて伝えることで他者の承認を得る点では同じものだ。上品な欲求とはいえない。ブログや宣伝文、プロフィールを書くときには注意したほうが良いだろう。
( °◡°)