うまくいかないときの考え方
状況が思わしくないとき、誰もが「起死回生の一手」を探してしまう。仕事でも、ブログでもそういうときはあるだろう。焦れば焦るほど、思いがけない、逆転の手立てを求めてしまう。
しかし起死回生の一手というのは滅多にない。結局は、有効な手立てを見つけられずにジリ貧になってしまう。こうした場合は、どう対処したら良いのだろうか。
将棋では、「平凡な手」を見つけることに意識を向ける。このとき重要なのが、1つの平凡な手ではなく、その局面すべての当たり前の手を拾い出す。2つ、3つ、はじめのうちは簡単。しかし、10、20、100と漏れなく見つけるのは難儀である。
凡事徹底とは、「当たり前のことを極める」という意味だが、これは1つのことを極めれば良いだけではない。平凡な手すべてに意識を向ける、という意味もあるのではないか。ある一面では極めていても、別の一面では手つかずということもある。
手つかずの平凡な手に、思いがけない道筋、活路が開けることは多い。当たり前とされていることに見落としはないだろうか。すべての平凡な手を検討しただろうか。
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