教えること
俺は子供に(補助輪なしの)自転車の乗り方を教えるのが得意。ポイントは、「バランスの取り方」と「こぐ」作業を分けること。
最初にペタっと足のつく状態までサドルを下げて、ペダルを両方外す。これは15インチのスパナで逆ネジ。
これで、両足で地面を蹴ってテン、テンと前に進ませる。不安になったら足をつけ、と教えて散歩に行くと、早い子で30分、ウンチでも数日で足を空中に浮かせて進む距離が長くなる。
この段階で、ペダルをつける。バランスの取り方は体得しているので、すぐに乗れるようになる。
この指導方法で近所の子を何人も乗れるようにした。親が「怖がらずにやれ」「転んで覚えろ」という方式で教えると泣いて恐怖に萎縮して余計できなくなる。
自転車の乗り方に限らず、何かを身につけるには段階ごとに分解し、手順ごとにマスターすることで、力まずうまくいくことがある。普通の人ができるようになることで、泣いたり、必死の努力が必要と考えるのは、教え方が間違っていると思う。