「自分が気づいた」と錯覚するように書かれた書き手の趣向にすぎない。
立ち読みしているひとの本が気になる。何を手にとって読んでいるかでそのひとの頭のなかを覗いているような感じがする。どんな思いで彼女はその本を手にしたのか、を想像するとエロい。
コンサルタントが本を紹介する。あまりに大衆的な本をステレオタイプな感慨と気づきとともに紹介しているのを見ると大丈夫か、と思う。その本を読んでキミが気づいたことは、まさに「自分が気づいた」と錯覚するように書かれた書き手の趣向にすぎない。
悲しいかな卓見を得た、目が覚めたと感じる反応まで実は作り手の想定内で、どこまでも支配され続けているということだと思うけど。
( °◡°)